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2020年1月26日 (日)

2019年第4四半期終了アニメの感想

今期は、粒ぞろいでかなり楽しめた。
続編とか継続ものが多く、導入が楽だったり続きが楽だった。
まあ、同じような展開になってしまって、見る必要が感じないものもあったし。

-優良作-
●Dr.STONE
科学物という特異性があるだけでなく、物語の構成がとても良かった。
現代科学を説明するために文明が崩壊した世界という舞台があって、科学を否定する敵対勢力が期限付きで潰しくるから凄い勢いで話が進んで、飽きさせない。
何より、武力帝国の内情は見えないけれど冷たいイメージがあるのに対して、科学帝国側は(千空がつっけんどんを装っているけど心暖かく)チームワークを重んじ(というか人手がないと成り立たない)和気あいあいと結果を出している快感がある。
人類石化を解く方法があることから、千空たち科学チームが勝利できれば科学文明を復活させられるボーナスが期待感をそそるし。

●ぼくたちは勉強ができない!(第2期)
第一期は出会いと基礎を築き段々と信頼を勝ち得ていく話であったが、第二期はそのベースからさらに個々の事情と問題を解決していくことによって仲が良くなっていくという発展の話であった。
つまり、イチャイチャ度が高くなって、見ている側はモキモキする気持ちになって行くという事ですよ!
勉強の話でありながら詳細なところはなく、一緒に勉強する為の起因として扱っていてそこは話の作り方がシンプルになって、そこはアニメとして(多分、原作漫画も?)スンナリ理解できる良い出来であった。

●食戟のソーマ 神ノ皿
料理の腕とか突飛な食材の組み合わせなアイディア勝負な所が多くてそこが面白かったのだけれど、終盤は繊細な味の組み立てという方向になってしまって、物足りなさが。
チーム戦という事で反逆者チームは連携して、単独プレーの主席チームを追い詰めるも負け続けというのも、話の組み立てとしてはスッキリしなかった。安易に勝ってしまうとハラハラ感が無くなるのはわかるけど、負け続け過ぎると、マンネリ化に繋がるんだよね。
結局、なんかあいまいな感じで相馬達が主席になってしまったし、そんな感じで良いのかと納得感がイマイチ。
まあ、面白かったからイイんですけどね。

-良作-
●俺を好きなのはお前だけかよ
んー、主人公ジョウロの設定が初めと変わってしまって何だかなーという感じ。初めは無害なモブを装っているけど、実は腹グロでしたー、そこにパンジーが惚れましたー、でも口汚いから嫌いという話だったけれど、実は友達思いで自分は二の次なのですよという設定になってそこをメインの話を組み立てられていた。
まあ、面白かったからイイんですけど。でも、今シーズンの最後が中途半端なところで終わってしまってそれはどうなんだよと。

●ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld
こりゃまた中途半端なところで終わったな。
(ここら辺は未読なのでよくわからんが原作通りなのか)結局、大砲ぶっ放してとか、必殺技で物量に対抗とか、あんまり戦術・戦略的なところがなく、ワンパターンな印象しかない。
やはり主人公キリトが活躍しないのは致命的。

●ガンダムビルドファイターズ RE:RISE
YouTubeで視聴。今までのガンダムビルドファイターズとは異なり、赤の他人が偶然居合わせたためシークレットミッションと思いこんで、チームワークもなく戦いを進めでも、各人の問題があってそれを解決していき、チームとして成り立っていくという話がメイン。
今までのビルドファイターズは他のビルダーと対戦していたので様々なMSが出てきてそれが楽しみにもなっていたけれど、今作はそういう方向は薄くそういった面ではつまらない。
今シリーズでは最後に現実であった事を知り、死ぬかもしれない事実に葛藤するが再び戦いに赴こうというところで終了。何も解決してない・・・。

●慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~
女神サイドの視点で見ると慎重すぎてツッコミしかないわというギャグで、勇者サイドで見ると仲間を死なせたくないと必死に努力するという形ではあるが、それだけに閉じてしまった印象。
舞台のほとんどが天界で、救済する世界は戦い時にちょっと出てきただけという、薄過ぎる印象しかないのが微妙。

ー佳作ー
●BEASTARS
肉食獣が青年期の男子を示しているのかしらん。相手を傷つけたくないから目立たない様にしているとか、自分の力を顕示して優位性を感じたいとか、社会の縮図の面もあるか。食うか食われるかとか、汚い面を隠して良さそうな面表だけ見せているとか。
その様な暗喩を穿って見るのもよし、ストレートに禁断ともいえる恋愛物(葛藤あり、救出劇あり)と見てもよし。でも、やはり獣の擬人化と不安定な青年期を混ぜた事によって複雑になり過ぎて話のコントロールがし難かったんじゃないかなと感じたところもあった。

●PSYCHO-PASS サイコパス 3
なんか世間を動かす賭けをする権力者3人が居て、その暗躍に振り回される公安局刑事一係という構図。
公安局刑事一係の訳あり新人2人の破天荒な活躍があるけど、結局、手のひらの上で踊らされた感じ。
そして、思わせぶりな話を最後に見せて終了。何も解決していない。続きは劇場版へ、とは・・・。
出来は良いのだけれど、その商売の仕方はどうかと思う。

●ハイスコアガール II
原作漫画をストレートに映像化して、そのまま完走してくれました。
ゲームで繋がる恋愛物というテーマではあるが、ゲームの映像は少なかったという印象。もうチョイ超絶技巧を長めに見せてくれれば良かったのにという不満もある。尺が足りなくなるかもだけど。

●本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません
何匹目か分からんが異世界転生という柳の下の泥鰌ではあるが、主人公が虚弱な幼い女の子で、満足に無双ができないという所がユニークか。
本を読みたい一心という動機ではあるが、それは人が作った物語を読みたいという方向ではなく、自分が本を作るという方向になるのが分からん。本が容易に手に入る世界にすれば、他の人が作った物語を自分の手に入るという考えならわかるんだけど。
まあ、それは置いといて、技術革新モノという方向としてとらえれば、面白かった。

ー及第点ー
●超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!
これも何匹目の泥鰌かわからない異世界転移物。
活躍したのは工学と医学と商学、あとは情報戦?で、手品と剣術は添え物だよね。政治家はリーダーでしかないし。
あと、社会インフラもないのに、メカが作れてしまうのは幾ら天才でも材料が無い所からICBMやら作れないだろ・・・。
そういう嘘は置いとけば、封建社会 対 民主主義社会という構図?まあ、敵がいないと話が成り立たないけれど、そこら辺は底が薄いなという印象もあったり。

●旗揚!けものみち
プロレスラーが異世界に行ったらそのフィジカルで最強という点と、動物好きで魔獣と心通じて飼い慣らすという点は、まあいい。でも、結局、最後はプロレス興行しましたーってのは、安易な結末だなぁ。
お手軽なドタバタコメディとして、力を抜いて見れたけど、もうチョイ捻りがあってもよかったんじゃないかな?本物の魔王と対決するとか、飼い慣らして世界を救うとか。

●放課後さいころ倶楽部
引っ込み思案な女の子が、偶々、クラスメイトの明るい女の子と委員長だけれどボードゲームの作家になりたい夢を持つ女の子と友達になって、世界が広がるというガール ミート ガール物。
物語の形式としてはよくあるけど、ボードゲームの紹介という新規性とキャラクタの性格と物語がうまく組み合わさった佳作。

●兄に付ける薬はない!3-快把我哥帯走3-
現代中国の高校生活が垣間見える目新しさ(2シーズン目だけど)と、ドタバタコメディが面白いのだけど、エスカレーションする方向に進んでしまって、それはちょっとなー。

●Fairy gone フェアリーゴーン(第2クール)
設定や物語の骨子はしっかりしていると思うけど、それがアニメとしてちゃんと見せられていなかったのかオイラが消化できなかったのか。話が地味で平坦だったので、斜め見してしっかり理解するまで見てなかった。んで、勢力が複数あって、どういう構図なのかイマイチ理解できなかった。
それぞれの勢力に動機があって動いていてそれが衝突しているというのはわかったけれど、その動機に至る理由が見当たらないかなと。
まあ、主人公が所属するドロテアを駆動するために、敵対勢力として闘いを求める勢力、人間社会を作り替える勢力(悪役としてありがちだけど子供っぽいよく分からん動機)とか大小いろんな集団を出したのはいいけど、アニメを一回見て理解できないし、何回も見て理解しようという吸引力もないし。
作品としても悪くないけどね。

●GRANBLUE FANTASY The Animation season2
前シリーズでは立ち上げから一つの山場を越えたところまで行ったけれど、今シリーズは各個人のエピソードやゲストキャラのクエスト消化の様なゲームをやっていれば登場人物に思い入れがあって楽しめたんだろうなというパターンで始終した印象。
メインテーマの何かの謎を解いた訳でも、細かいエピソードはクリアしたけど何も解決してないし、何も発展していないような。

●スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH
警察の薬物対策課で、見込みのある民間人をスカウトするという乙女ゲーというのは、まあ、乱暴な設定だなー。お仕事系ではあるけど、泥臭いところが無くて現実感が薄いなとも思う。まあ、乙女ゲーはこうあるべきなのだけど、
主人公が(捜査担当ではなく)スカウトする役目であり、役に立っていないとか葛藤がありつつ、スカウト対象に親身になる事で実はスカウト対象の黒幕との接触もあって、事件の核心に巻き込まれているという方向性はイイと思う。でも、みんなと等距離でいてそこが物足りない。誰かと親密になってもいいのになぁ。

●星合の空
中学生の弱小ソフトボール部が一人の転校生によって変わっていくというスポ根なポジティブな方向性がありながら、各人の家庭の事情(中学生なのでそれから逃れられない)というネガティブな方向性も併せ持ち、その色合い寒暖差で見せてくれて飽きさせなかった。
でも、ネガティブな話が中二病のありきたりなモノから始まって、ネグレクト、ゲイ器質、クズ親、毒親とかあり過ぎてそれが矢継ぎ早に出てくるのでそこが辛い。
ラノベやスポ根に良くある、キャラクタを増やす方向ではない話づくりなので、各個人の問題を出して解決させずに沈降させてやっぱりガツンとやりに来るという部活物の安心感を不安定に壊しに来る(壊し過ぎ)のは辛過ぎる。

●ライフル・イズ・ビューティフル
どマイナーな競技の自虐ネタで攻めて来る。4コマ漫画特有の短いネタを重ねて来る形が繋がって1エピソードになるので飽きさせない。でもまあ、同じようなネタが続いてしまうのがね・・・。

●ノー・ガンズ・ライフ
銃夢の亜流という印象。
社会を牛耳る大企業に作られた実験体達に悲哀。自分を貫き、弱きを助け強きを挫く男(めっちゃ改造されていて、悲惨な過去がある)が、欠点の多い特殊能力持ちの少年を、(口では嫌と言いつつ)救うといういう話。パターンであり、王道でもある。あとはどれだけ爽快感があるかという話の持って生き方なのだが、そこら辺がぼんやりした印象。

●警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-
絶大な力を持つ竜は居なくなったという定説の裏で、実は暗躍してましたというのは話としては、ストレート過ぎる。
暗躍に対して、トクナナの面々が振り回される(各人がそれぞれの役割を毎回そのまま演じていて捻りがない)話に始終して、あまり各人のエピソードを掘り下げられていなかったような。

●アサシンズプライド
主人公クーファに属性を盛り過ぎなんだよな。イケメン・凄腕暗殺者でも侍位階・お嬢様の家庭教師・ヴァンピール、表向き誠実だけど俺様な面がある、過去に妹分を(命を救うため)眷属にして記憶を封じていたとかとか。
話として良かったのは初めでしかなくて、中盤以降は設定に纏わる話がガタガタなこじつけでしかなくて飽きてしまった。
OPの歌とアニメがとても良かった。


-継続-
●ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル
●僕のヒーローアカデミア(第4期)
●Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-
●七つの大罪 神々の逆鱗
●バビロン
●歌舞伎町シャーロック


-切り-
●この音とまれ!(第2クール)
続編で真新しさが無くなって、さほど思い入れもなく、見切れなくなってきたので切った。

●ちはやふる3
続編で真新しさが無くなって、さほど思い入れもなく、見切れなくなってきたので切った。

●真・中華一番!
やはり話回しが古いなぁ。ちょっと乗り切れなくて切ってしまった。

●戦×恋(ヴァルラヴ)
エロシチュエーションのエスカレーションは受け付けられなくなったので途中で切った。そこが売りなのだけれどね・・・

●ゾイドワイルド ZERO
撮り溜めていたけど今シーズンは本数が多くて優先度下げていたら見切れなくなったので切り。1クールだけなら何とかなったんだろうけど、今から見出すのは辛い。

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