2018年第1四半期終了アニメの感想
4月中旬には見終わっていたのだけれど、情報処理技術者試験の勉強に力を割いていたので今日までかかってしまった。
今期は良作が多くてウハウハだった。作品数が多かったので、泣く泣く切るものも多かった。
-最優良作-
●3月のライオン
2期も安定の出来。
元々、原作の話がとても良く、その素材を活かした形で(新房節も少なく)きちっと描いてくれた良作。
今期は、いじめという難しい話があって辛くシンドイところもあったけどね。
●ハクメイとミコチ
始めはコロボックル2人だけの滅びゆく種族の黄昏時でのフルゆわのんびりライフかと思ったら、産業革命前夜くらいの文明レベルの社会で街から離れたところに住んで、仕事をちゃんと持っている社会人な小人のフルゆわのんびり共同ライフだった。
人間の等身大であっても描けたと思うけれど、まあ、小人だから動物の仲間というバリエーションも持てて、世界と話に広がりが持てた良作だった。
●宇宙よりも遠い場所
南極観測隊、しかも民間人が目指すというニッチな目的に女子高生を絡めたという奇抜な形態なのだけれど、そこに友情話、観測隊の人たちのプロフェッショナルな熱意と希望、南極で消えた母との絆など、説得力のある内容を盛り込んでそれらが上手くつながった結果、とてものめり込めた良作に仕上がった。一話一話がバシンバシンと心に突き刺さってきたし。母が南極で行方不明となったという重い話もあったけれど、悲痛という方向ではなく、間抜けな性格も相まってもたれるような重さにはならず、でもカタルシスは与えてくれて上手くハマっていた。
始めは延々と南極に行くのを画策するだけで、失敗するというコメディ形式かとも思ったのは正直すまん。
●ポプテピピック
結構(エグ味多めな)癖がある原作は、ネタで見たくらいしかないのだけれど、そのネタを上手く複数の制作組が、お遊びたっぷりにアレンジして、(作品の特色を踏まえて)怒られないのかと心配する位パロディを交えて昇華できた。やはりパロディは元ネタを探るお遊びができるくらいじゃないとね。いろいろゲームやらも持ってきたネタがとても良かった。
●恋は雨上がりのように
女子高生から真摯に向かられる恋心を、冴えない中年バツイチなファミレス店長近藤正巳の困惑と心理の変化を描く、これって純文学だよなと思わせる作品。作品の雰囲気としては、群衆劇というには、女子高生 橘あきらと店長 近藤正巳がメインでそんなに登場人物の視点は広くはない。ファミレス店員や部活仲間が入ることがあるが。
近藤正巳の心理描写はしっかり描かれていつも、橘あきらの内心は見えなくて(恋に目が眩んでそれだけしかないということか?)、身近な場所のよくある仄かな恋話に親近感が湧くけど没入感はないという絶妙な距離感であった。(あまり純文学を読んでいないので語れないけど)この作品自体が純文学なのかなーという感想。
まあ、主人公の橘あきらの描かれ方が、行動だけで心理描写はなかったので何を考えているのかわかりにくくフワフワした感触しかなくて感情移入しづらい。この点からいうと、心理描写をしっかり描かれていた近藤正巳の方が感情移入しやすくて真の主人公なのかなと。単にオイラと同性同年代で冴えないオッサンという共通点からくるものかもしれないけど。
●ゆるキャン△
人が居ない冬季のキャンプで、キャンプの楽しさを啓蒙してくれた良作。楽しさを伝えるのに、キャラ性能がハマっていたという点がかなり高い。
そして、時々入るキャンプ用品とか、キャンプもやり方とかの情報の伝え方もうまい。キャラクタたちがキャンプしたい→何を揃えればいい?→こう言ったものがあるやーという情報→でもお高いんでしょう。そして高い。→バイトとか苦労して揃えてキャンプできるぜ→どこでやる?→移動とか大変だけど苦労とかほっといてみんなでキャプは楽しい!という流れ。
過酷な冬季にしたのは、人が居ないという点か。
春夏秋のキャンプは、楽そうだけれど、その分、ニュースでも問題視されてる うぇーいなキャンパーでウザいし、道徳守らないしで不快なだけだろうからやらないだろうな。
-優良-
●ヴァイオレット・エヴァーガーデン
戦争しか知らない少女が戦後、大切であった上官を無くし、最後の言葉「愛している」を知るために、代筆を生業として少しずつ人として感情を知っていくという、成長の物語。話が進むにつれて、ヴァイオレットの表情が柔和になり、少佐の死を知り絶望するが、代筆業で出会った人や仲間に必要とされていたことを知り少佐の死を受け入れ立ち直る。
誰か(異性)一人に救われるという安易な話ではなく、皆の愛に支えられて一人でも生きていくことを選択して、自分も愛をもって生業を誠実に行っていくという大切さを教えてくれた作品、という感想は後付け。単純に京アニの画と動きは心に染み入るところが凄いなーという感想。
●魔法使いの嫁
長年 半端物として扱われた怪物 と 魔物が見られる所為で家族からも見放された女の子が、紆余曲折の結果、絆を繋げ家族として支え合う形に収まった。愛は世界を救うと言ってしまうとハッピーエンドの定番に収まり過ぎか。
英国の田舎を舞台に神秘を操る能力(タレント)としての魔法使いや技術である魔術・魔術師、妖精や竜などの神秘や危険な魔術書は出てきたが、具体的な魔術・魔法についての知識は出てこなかったナンチャッテ魔術だったのはそこが語りたかったところではなかったからか、知識が無かったからか。
その点にリアリティを求めると、違う方向になってしまうのはわかるけれど、もうちょい真面目に嘘を付いてほしかったかも。魔術を抜きにしてしまうと、愛を知らない者同士が、互いに大切な者であることを傷つきながら気づくという単純な話になってしまう。まあ、描き方が上手かったのでその単純な方向は、豊かに実ったのかもしれない。
-及第点-
●オーバーロードⅡ
前作では、モモンの無敵っぷりに始終していて感情移入できず話が単純だったし、絵柄がダーククリーチャーに合っていなかった。正直、微妙な作品という印象しかない。
今作は、リザードマンや王国での話がメインであり、モモンの出番が少なめで、懸命に生きる人たちという感情移入がしやすい形で合った。
●デスマーチからはじまる異世界狂想曲
(やったことはないのだが)MMORPGを実体験するとこうなりますよーというアニメ。
なにかログが出ていたようだけれど、文字が細かくて読めない。いちいち止めてみるのも面倒だし、そこはスルー。
話は、誠実なハーレム・チートもの(全員が発情ではないのが救い)。チート状態なのは世界をあっさり救うことで得られるカタルシスと進行の速さの効果が得られたし、”さすおに”のようなウザさがなく、世界を良くしようという気概でスッキリした印象。(まあ、RPGってそういう世界を救うものですし)
結局、勇者召喚魔法であの世界に呼び出されたというのは良しとして、なんでユーザインターフェース付きで召喚されるの?
●だがしかし2
30分から15分に短縮されたが、前作よりコンパクトに纏められて味わいが濃くなった印象。途中から ほたるがいなくなったのも、マンネリ化を防ぐ良い効果をもたらした。ただその代りにキャラクタを増やしたのは微妙か。話に行き詰まるとキャラを増やすという対処は安易で、効果はあるのだろうけれど、話が薄くなる印象。
●たくのみ
だがしかし2 とカップリングされた15分番組。
実在するお酒をルームシェア仲間と一緒にワイワイ宅飲みする話。酒がメインテーマで、前半では酒の肴の話も出てきたけど、後半はほとんど出てこなくなったような・・・。
オイラは、日本酒専門なのであまり琴線に触れませんでした。
●りゅうおうのおしごと!
将棋+ラノベというニッチを狙ったけれど、ロリがメインになっているよね、この作品。将棋がテーマになっているけれど、結局、主人公とヒロイン(ロリ)達と一緒に同じ作業を行うというネタにしか使われていなくて、他のロリ作品と何が違うのというストーリー展開。ヤンデレロリとかツンデレロリとか素直なロリとか、テンプレートにはまったヒロイン構成だし。そして、ロリネタを弄る(幼女ではなく、こじらせている人の方)というネタで固められているハーレムもの。
ロリ臭が臭い。
●からかい上手の高木さん
始めの頃は高木さんがなんか意地悪でその点がイマイチだなーという感触だったけれど、高木さんの西片が大好きオーラが出てきてから、見ていて心地よくなってきた。
●ラーメン大好き小泉さん
お店だけでなく家庭や即席めんも抑えていてラーメンのバリエーションが多く、蘊蓄話も深く良作であった。
ただ、オイラはそんなにラーメンは好きではないのでフーンとしか見られなかった。(外食はほとんどしないし)
あと、ストーカー女が小泉さんにメンヘラになるところがとてつもなくウザい。うざ過ぎる。あの設定必要か?
●三ツ星カラーズ
漫画では悪戯ガキが元気に上野の街を駆け回るというのが面白みなのだけれど、アニメではストレートに悪戯が気になって楽しめない。
上野をちゃんと取材して出来はとても良いが、かわいいで押してきているのがダメ。そこが単にオイラのツボではなかった。
●働くお兄さん
いろんな職種でアルバイトして、先輩の動物の奇行とその対応という感じ。5分ものの中でも頑張って話を見せてくれたが、やはり5分もの。ストーリー性を求めてもしょうがないのだが。
-もっと頑張りましょう-
●おそ松さん2期
2期で丸くなってしまい面白くもなんともなかった話が多くなった。
時々、1期を思い出させるようなナンセンスギャグ的な話が出てきたときは良かったのだけれど。
●博多豚骨ラーメンズ
テーマがイマイチ。殺し屋とその気のいい仲間達との繋がりという話ではあるが、ヤクザとか敵対勢力が悪で主人公側グループが正義的な見せ方になってしまって、それは違うだろうと。あと社会的には裏稼業ではあるけれど、普通に生業としている人間が多いというのも、反吐が出る設定だ。
殺しが敵対勢力を黙らせる唯一の手段としてしか出てなくて、それだったら自分の方も同じように無残に殺されるというのが、話の収まりどころじゃないのか?
結局、殺しの悲惨さは全く描けてなくて、脳筋なゴリ押しで敵対勢力を潰して、主人公グループは仲良しこよしですって落ちで終わるという、中身の薄さに絶望。
●銀のガーディアン
6話でおしまい。打ち切り?
バトルものになって、仲間ができたり、万人向けに媚びたのかなと。
-切り-
●キリングバイツ
途中まで見ていたけど、何の拍子か予約が解除されてしまい、まあいいやで切ってしまった。
大雑把な設定だったのが、バトルロイヤルになって話も大雑把になったから、もういいやと。
●Fate/EXTRA Last Encore
3月いっぱいまで見たけれど、物語シリーズ臭さが堪らなく、まったく面白くならないので切り。
主人公とセイバーと敵(数名)でこじんまりしすぎるし、その対決も摩訶不思議があります→解決します→上に登りますというルーチンで、何を語ろうとしているのか、何が売りなのか、何が面白いのか全くわからなかった。
●BEATLESS
4月の改変で予約が足りなくなったのと、超越AIと言いつつ脳筋だし、近未来SFなのにファンタジー紛いの超能力を科学とのたまっているし、危機に対して主人公も周りも暢気すぎる描写がなんとも。
アナログハックとか、人工知能自身は知能でなくて反応であるというのは面白い観点なんだけど、ラノベメソッドに凝り固まっていて、限界が見えてしまった。
●覇穹 封神演義
些か古臭さがあったけど出来は悪くない。まあ、あえて見て行くほどツボにはまったわけでもないし、4月で録画予約枠が無くなったので切り。
●刻刻
6話くらいで切り。出来は悪くはないのだけれど、宗教やら暴力とかツボから外れていたし何より本数が多くて見切れなかった。
●アイドリッシュセブン
6話くらいは見れた。出来は悪くはないのだけれど、男子アイドル物はツボから外れていたし本数が多くて見切れなかった。
●ダメプリ ANIME CARAVAN
王女の田舎くささとかは良いのだけれど、プリンス達がイマイチ ツボから外れていたし本数が多くて見切れなかった。
●学園ベビーシッターズ
2話くらいで切り。出来は悪くはないのだけれど、幼い弟を頑張って育てる兄というこじんまりした閉じた関係性がツボから外れていたし本数が多くて見切れなかった。
●サンリオ男子
出来は悪くはないのだけれど、ファンシーキャラものがテーマという特性がツボから外れていたし本数が多くて見切れなかった。
●gdメン
3話くらいは見たのだけれど、グダグダ過ぎて時間がもったいないと。
●メルヘン・メドヘン
ハリポタに当てられて作られたようなありきたりでガールズミートガールズがグダグダな流れにしか感じかなった。OPが本編から抽出されたところとか些かアニメ製作者側のやる気のなさが伝わってきたし。
4話くらいで切った。クオリティが伴わず打ち切りになったという話はあとから知った。さもありなん。
●バジリスク ~桜花忍法帖~
1話は見たけど、能力バトルとか古臭いエロとかツボにはまらなかったので見る気力が続かず切り。
-継続-
●七つの大罪 戒めの復活
●新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION
●刀使ノ巫女
●ダーリン・イン・ザ・フランキス
●グランクレスト戦記
●弱虫ペダル GLORY LINE
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