4月の初めには消化できていたんだけど、なかなか感想を思いつかなくて、1ヶ月かかってやっと書き終わった。単に評価しづらいのか心が疲れて感動とかそういったものがなくなったのか。
でも、結構、優良作が多くてウハウハな期ではあったか。
そして、裸だけを見せるような見ているとゲロが出てしまうようなアニメが無かったのも良かった。
相変わらずゲーム原作のものはダメダメだけど。
-優良作-
●ワールドトリガー
初めは日曜午前中のお子様枠アニメということで気に留めておらず初めの数話を見ていなかったが、CMを目にしてひょっとしたらこれは面白いのではないかと感じ視聴してみたら大当たり。
弱い三雲修を第一の主人公として置いたところがすごくいい。それだけではフラストレーションが貯まってしまうので、戦い慣れた戦士でありネイバーという異色性を持った空閑遊真とトリオン量に優れ攻撃力は高いが優しいが故その力をふるえない雨取千佳という二人のサブも加えることで、負けっぱなしというわけでも、無敵というわけでもないという絶妙なバランス感もイイ。
なにより、敵ネイバーの進攻やボーダー内での対抗戦(個人戦、チーム戦)で、敵対するキャラクタは魅力的で、緩急を付けて飽きさせない見せ方をしてくれているし、定番の戦い方を壊すような様々な戦略が出てきてアッと驚かすような先が楽しい見せ方もしてくれる。
キャラクタも設定も物語も非常によくできていると感心することしかり。
とんでもないところで一旦終了となったのは非常に残念。原作の漫画版に話が追いついてしまったようなので、仕方がないけど。
早く続きを見たいです。漫画も買っておこうか。
●昭和元禄落語心中
石田彰さんと山寺宏一さんの声優としての力量の高さに目を向いた作品。本当の落語とは違うけれど、アニメという記号を見せる場で落語という記号(エッセンスと言い換えてもいい)を申し分なく表してくれた。(関智一さんも最終話で見せてくれた)
#アニメでは雑味になってしまうので本物の臨場感を持ち込むのはNG。その雑味を取り去った形での落語を見せてくれたのは非常にいい。
あるときは話を全て見せて、あるときは部分だけを見せる。時間的な制約があるためでもあるけれど、これは落語は話の芯の部分ではあるけれど物語のすべてではないので、物語を円滑に動かすための施策でもなあるが、落語が長いとか短いとか不満を持ちこさないように配慮して作られているなとも感じた。
初めの1,2話と最後が現代(過去話の導入)、後は過去話(若き落語家の熱気と転落を描かれていた)という構成で、過去話だけでも見ごたえがあったけれど、2期もあるということで現代話がどう膨らむか、めっさ楽しみ。
●僕だけがいない街
ウチのHDDレコーダは時々フジテレビのアニメを取りこぼすが、これも取りこぼしてしまい初めの1,2話が見られなかった。
ノイタミナ枠は最近微妙な感じで、初め見たときキャラクタはオイラのツボから外れているしヤングエースの漫画原作ということで期待もしていなかったのだが、これがかなり面白い。
主軸は探偵もの。タイムリープものという一面もあるけれど、現代パートはヒントを得ることとモチベーションをあげるもの、そして結果(事故を防ぎ幸せな未来を得たという)=報酬という添え物か。
悟が孤軍奮闘していたが、加代と仲良くなり、そして仲間を得て少年探偵的な話になり、最後にはすべてを救うというカタルシス。
良作でした。
今WikiPediaを見て”売れない漫画家”で”リバイバルが事故の原因を取り除かないと何度も戻される”という点を知って最終回の内容に得心した。
-良作-
●Dimension W
ぶっきらぼうで無頼漢なキョーマ(見方によってはツンデレか)と健気なポンコツことミラとの掛け合いというか一方的なアクセスを袖にするような関係は、親父と(手を出す対象ではない)少女の間というある意味不安を抱かなくても見ていられる仲という感じか。
●灰と幻想のグリムガル
よくある”ゲームのお約束が分かっている”中世ファンタジー異世界転生物だと思ったら、何も知らない状態で異種ヒューマノイドと戦う義務を負わされていて1から挑んでいく(義勇兵という形でシステムはある)形。もっとも、ベースとしている街は牧歌的で戦う必要性は、日々の糧を得るためという逼迫性の無さ。
まあ、それはともかく、この作品の肝は、”嘘くささ”が無かった。”リアル”と言うにはそういう生活をしたことないから分からんけど、本当に生活している、生きているという感じがヒシヒシと感じられたということ。
仲間たちとの貧しいながらも楽しい集団生活と、モンスターとの命のやり取り、これらが話の緩急を付けていてメリハリが良かった。
ただ最後にハルが強敵を一発で倒してしまったってのが、リアリティを放棄しているのではないかと思う。まあ、前々からそういう伏線(というかまんまだけど)を用意していて、極限状態なので強敵でも発現しましたってのも言い訳としてはありなのか。ここは穏当に他のチームと共闘くらいにしておけばよかったのに。まあ、Wizardryのニンジャと同じスキルを持っていますよって話なんだろう。盗賊→ニンジャって進み方はWizardryではありだし。(でもあれって悪属性じゃないとなれないよな)
●おそ松さん
やりたい放題でアニメータ(監督・演出か?)が楽しんで作った感じがする。方向性としては「スペースダンディ」か。ほろりとした話はあったが、シリアス話はなかったし、ちょっと違うか。(爆発落ちはあった)
今のお綺麗な話とは違い、下流で下衆な連中のバカ話 それが良かったのだが。
前の話をリセットするってのはイイとしても、しかし最終話の直前から最終話への続きはどうなの。皆が独り立ちでしんみりして次の最終話への期待を持たせておきながら、それが最終話で反故にしてしかもあまりに最終話を意識して盛り上がらせようとしておきながら面白くない。これなら前話の続きと見せないで無かったことにすればよかったのに。というわけで最終回で台無しになったのでこの順位という評価。
●GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
前期からの継続。前期の積み残し分を回収したという感じか。
なぜ自衛隊がゲートの中に入ったのか→侵略で連れ去られた人たちが居て、情報収集および救出を行うという点は明確に描かれてよかったと思う。
でも、テュカの精神崩壊を食い止める+ダークエルフさんの目的(火竜を倒す)を果たすとか、ゲートの向こう側との和平を結び、日本国の平穏を守る→政治的不安の払しょくとかは、副次的な感じがしてしまったのはあるか。
あと、自衛隊の戦力を自由に動かせないというもどかしさは、待機だけであまり描けなかったかも。軍隊の存在を認めないジャーナリストがいたが、特に嫌がらせとか障害になることもなかったので、次期への伏線か。
●赤髪の白雪姫
これも前期からの継続。白雪の芯の通った真摯なところが周りに良い影響を及ぼしていくってのがこの作品の良い特徴。
今期は、ラジ王子の成長っぷりが一つの見どころ。
ゼン王子と白雪が両想いであることを示した前期の最後からあんまり進展ないなーとか思っていたら、白雪が一旦離れて危機に陥り救出され絆を再確認して(白雪がもうちょい歩み寄って内心を見せたり)ってところは、やっぱり進展が遅いなとか思ったり。
白雪の父とかそこら辺は伏線がほとんどない(ぶっちゃけそれいると思わせるような)イベントだったりして、一寸、必然性と整合性が感じられないイマイチ唐突な感じなところがあったり。
あー、なんか一寸ネガティブなこと書いてしまったけれど、好きですこういう話。
●ルパン三世
1stのノワール感や(スパイ大作戦ような)ギミックを使った感じがとてもいい。
作品としては、今風のアニメって感じではないが(コンピュータを使って)技術的な演出がさりげなく使われていて、古臭さを感じさせないところもイイ。
レベッカを使うことで、ルパンの泥棒技術を見慣れた視聴者に新たな視点・観点を与えたというのもイイ。
敢えて欠点を言うと、レオナルド・ダビンチにつなげてから終わるあたりが一寸短いし強引かなという感じはある。
でも、やっぱり良作だった。次回作とか無いのかしらん。
●この素晴らしい世界に祝福を
またラノベの異世界ハーレムものかーと思って駄弁って見ていたら、分かっている異世界ギャグ物として繰り広げられる残念エピソード・・・。
ふーん(・3・)って感じだけれど、これだけではこの作品は語れない。なんといってもこの作品の肝はカズマの呟き突っ込みだろう。
「カズマ!カズマ !」→「(小声で)カズマです」「(小声で) カズマだよ」って聞いたときに吹いた。あれ、アドリブ?だとしたらナイス!
これでかなり順位を上げたです。
●ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~
吹奏楽部の学園ものかーと思ったらさにあらず、なぜか推理物に。
元気なチカとそれに巻き込まれるハルのコンビ、そして各話の珍妙な生徒や癖のある登場人物と、魅力的なエピソード。
面白く見させていただきました。
ところで家が貯金箱のエピソードって、かなり無理がないですかね。錫杖のような音がするって、どこかで動かないと音でないよね?開錠してお金が出てきたけど、あんな大量に不安定なものがどうやって収まるのか、どんだけ家を頑丈にしないといけないんだろう?(その金を他に回せば)とか思ったんだけど、ま、いいか。
●うたわれるもの 偽りの仮面
前作の「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」との関連が分からず。ハクとウコンがハクオロとよく似ているというのは、なにかあるの?
この作品の肝は、クオンが可愛く、シロとお似合いの仲ということろである。それ故に最後のハクがクオンに生きていることを明かせず、失意の中クオンが去るって流れに活きるのかな。
シミュレーションゲームの性質なんか仲間がどんどん増えていくってところがアニメで見るとなんか知らんが駄弁ってくる人が何故か増えてしまっているなーくらい=あんまり意味がないようにしか感じないというのが難点か。
2期が楽しみです。
●機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
ガンダムではある割に終わりを上手くまとめようとして、小ぢんまりになってしまった。
単に地球の既得権益を持った軍隊の一部隊(?)に敵対してしまった、虐げられた火星の孤児たちの傭兵隊という構図に、木星やくざを絡めて大人の事情やらが出てきて・・・。
爺さんを絡めて後ろ盾を得ようとしたのは分かるんだけど、あっちゃこっちゃで利用したりされたりでごちゃごちゃして話がまとまってないし。(そう感じているのはオイラだけか?)
-及第点-
●無彩限のファントムワールド
京アニものは学園戦闘ものに限る。
まあ、なんか他の京アニ学園戦闘ものとアンマリ差別化できていないかなという感触。出来はいいんだけれど、マンネリ化という感じがする。京アニの凄さに慣れてしまったというのもあるけれど。
あと、ルルのプロポーションはエロい。正確がアレなので性的な方向ではあんまり見ないケド。
●ラクエン ロジック
カードゲーム原作という所で、やはりというか、カードゲーム自身ではなく、実際のバトルをテーマとして居るのだけれど、敵の意図がイマイチ読めなかった。結局、ルシフェルが神と人間が共存する世界を作りたいというところから強制的になってしまい、相いれなくなったという感じか。
まあ、なんか強い割には動機が強くなく、それ故あまり被害を出さずに収束したって流れが小物感が否めない。
●少女たちは荒野を目指す
地元の話ではあるが、もう金沢八景駅前は再開発されてしまってアニメの頃の喫茶店やら本屋やらはもうないんだよね・・・。
それはともかく、ゲーム原作のためか、誰かの挫折→皆で支えて回復って話ばかりでどうなんでしょうか。キャラはまあ定番な配置感で問題はないけれど、特色もあまりない感じが。
まあ、オタク学園群集劇的な話としては普通でしょうか。
●だがしかし
駄菓子薀蓄というよりも枝垂ほたるの駄菓子にかける愛情とか、非常識さとか、おっぱいとかを眺める話であった。
あと、サヤ氏のおっぱいのなさをか。
薀蓄物はすぐにネタがなくなってしまうのですよ。するとキャラに頼るしかなくなってキャラを増やすことになるのだが。
●シュヴァルツェスマーケン
えー、妹にも手を出す鬼畜野郎が英雄ですって所でもうゲンナリしましたが。
元はラノベだからハーレム方向に動かなくてもいいのに。大本が18禁モノではあるが。
しかし、戦術機は冷戦時代でもあんなに高度なものが作れたのか?タケルたちの時代まで戦術機やベータが全く変化ないってことになってしまったのもなんだかなと思うですが。
●ノルン+ノネット
ネオロマンだっけ?戦争をしそうになったら地球をぶっ壊してリセットするシステムに組み込まれた能力者でしたが、友達以上恋人未満(リアルな夢の中で接吻はしました)になったので別れたくないですのでリセット無しねって終わりだけど・・・。まあ話が乱暴。今までそういう事にはならなかったのかと問いたい。
ながら見していたので微妙に理解していないのですが、まあ、飽きてしまったというかなんというか。
主役のキャラに特色が無くて、話の牽引が出来上がっていたストーリーを踊らされていたといういうかなんというか、イマイチ面白みを感じなかった。
●ブブキ ブランキ
キャラクタが3DCGで書かれているのはイイとしても、やはり普通のオープンスペースで動き回るにはなんか3DCGでは違和感があり、演出が微妙な感じでのめり込めなかった。
シドニアの騎士では、宇宙船の中とか宇宙空間といった周りがあまり見えないクローズドスペースならいいんだけれど。
●最弱無敗の神装機竜《バハムート》
まあ、一言で言うとIS系兵器が出てくる中世風学園ハーレムバトル物。
フィーちゃんの健気さ以外に語る言葉はない。
(リーズ王女様の存在感のなさときたら!)
●おじさんとマシュマロ
優しいだけで何も持っていないおっさんがモテるかもしれないという夢を抱かせてもらえる作品。
●ヘヴィーオブジェク
兵器のインパクトとメイン二人の掛け合いで押していこうとしていたのだろうけれど、ありえない科学設定(炭団を燃やして何トンもの物体を静電力で宙に浮かせたりビームを何発もぶっ放したり)でかなりゲンナリ。掛け合いもアニメで見せて聞かされるとウザいだけ。小説ならはっきり目で見られないからごまかせるかもしれないけれど、アニメになってしまうとね・・・。
あと、テコ入れなのか女性キャラへのセクハラやらなんやらラノベらしいところなのだけれど、そこもゲップが。
まあ、世界観やら設定の初期インパクトだけで、後が続かない印象。
●蒼の彼方のフォーリズム
あまりインパクトがなく、印象も残っていない。
空を自由に飛ぶという夢を実現してー、ってところはいいけどそれを狭いフィールドに閉じ込めた時点でこじんまりしてしまう方向。これで誰かとくっつくって恋愛がちゃんと描かれていたらもうちょい楽しめたのだろうけれど、競技だけで始終してしまってなんか物足りない。
●てーきゅう7期
まあ、そろそろネタがマンネリのような。
●大家さんは思春期!
(非実在)中学生の愛らしくて珍妙な行動を愛でるだけの話。
でも可愛い。それだけだけど。
●魔法少女なんてもういいですから。
んー、単に魔法少女の付き人(?)が喰えなくなったので、そこら辺に居る人に寄生したよ→やることないから愛でるか絡み方を見せるだけでグダグダ。
話の中身はプチユリ系で、キャラを愛でるだけ。
●アクティヴレイド 機動強襲室第八係
イマイチ印象が薄くてどういった話だったか記憶に残っていない。
敵が何だったかも記憶に残ってない。SPOFバリバリな脆弱なシステムを壊そうとしただか何だったかな。
スーツの時間制限って設定が1回出てきたっきりその後全く出て来なかったし、電車の路線を使うって鉄ちゃんを引き込もうとしたのか?何も考えていない無駄な運搬方法だなとか思ったり。
牽引する魅力がなかった。
●プリンス オブ ストライド オルタナティブ
スタイリッシュスポ魂。
チームが勝つようになるのに理論的なところは全くなく、メンタルが何とかなればイイって話か、個々のスペックが強くてもイヤミな奴とか仲間の繋がりが弱いチームは結局負ける話のどちらか。
もしくはキャラクタを愛でるのどちらかか。
切ると宣言しておきながら見てしまったが、やはり中身は薄い・・・。
●デュラララ×2 結
原作通り。原作の描きたかったことがイマイチ理解できなかったのだが、やはりアニメを見ても理解できない。
まあ、妖怪やら人間離れした奴等に中てられ、平凡な奴がぶっ飛んだことをしたけど平凡がイイよねとか、かき回す奴がいたり、どんちゃん騒ぎになったけど、やっぱり仲間はイイね、ってことなのかしらん。
キャラクタが多すぎて、そいつらを全て描こうとするから、まとまりないんだよな・・・。
●霊剣山 星屑たちの宴
なんだかんだで一通り見てみたが、主人公が有利なるよう強引に話しを進めていて、乱暴すぎ。
韓国と共同作業だか何だか知らないけれど、やっつけ仕事にしか見えない。
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