読了「ログ・ホライゾン3,4,5」
ログ・ホライゾン3 ゲームの終わり【上】、ログ・ホライゾン4 ゲームの終わり【下】、ログ・ホライゾン5 アキバの街の日曜日を読了。
MMORPG「ログ・ホライゾン」を遊んでいた3万人のゲーマーが、ゲーム世界に閉じ込められた。困惑して茫然とする者がほとんどの中、高位レベルゲーマの腹黒眼鏡<付与術師(エンチャンター)>シロエは、いち早くこの世界で生きていく方法を模索する、という話。
3,4巻では、<冒険者>たちがこの世界をゲームとしてではなく<大地人>と<冒険者>が手を携えて生きていくところと認識する話。
アキバの街のギルドを仕切る<円卓会議>を立ち上げ運用が始まり、何とかこの世界で生活ができるめどが立った。低レベルプレイヤーの底上げを行うため、チョーシの町付近で夏合宿を行うこととなった。
そんなときNPC<大地人>の同盟国家<自由都市同盟イスタール>から会議への招待の書状が届く。<大地人>の物資が必要なうえ、この世界での政治的立場を確立すべく会議に臨む。強力な力を持つ<冒険者>の扱いを決めかねている<大地人>貴族たちとの腹の探り合いをこなしつつ、有利な立場を得ようとするシロエたちであったが大群のゴブリン軍の襲撃が発生し、会議は膠着状態になる。その膠着状態を打破したのは、怠け者の姫であった。夏合宿メンバの<大地人>たちを救いたいという気持ちと、姫の鼓舞によりアキバの街の<冒険者>たちが立ち上がる。
5巻では、<自由都市同盟>以外の国家、アキバの街以外の<冒険者>ホームタウンがアキバの街にちょっかいを出してきて世界が見えてくる話。
ゴブリン軍を撃退し一息つく<冒険者>たち。そしてアキバの街の技術革新が発展しつつあり、生産系ギルドが製品の発表の場を求めていた。それを展覧祭りという形で発表することで<大地人>にもアピールすることが決まった。祭りの準備で、アキバの街のギルドを仕切る<円卓会議>のメンバは、管理の予期せぬ作業量に大わらわ。あれよあれよという間に祭りは始まるが、いろいろな厄介事が起こってしまう。実はこれは・・・。
ゲーム世界に閉じ込められるという話は、ゲーム・アニメでは「.hack」シリーズやラノベでは電撃文庫の「ソードアート・オンライン」シリーズで描かれていて、真新しいものではない。ファンタジー世界へ飛ばされるという話も、1980年代のアニメで出つくされている。そして、ゲームのシステムを超えて物を作成するということがアイテムだけではなく魔法もと発展する点にもその手があるのかーと感心したけれど、実はハヤカワFTの「大魔導師の召喚―魔法プログラマー@ウィズ」という前例もあったりする。
しかし、この「ログ・ホライズン」のゲーム世界かと思ったら世界観・設定は同じだけれど異世界なのか・・・?という組み合わせは珍しい。何より一人を描くのではなく、群衆劇として描かれるところはこの作品の魅力の一つ。
これからゴブリン王の退治、西の<冒険者><大地人>勢力の暗躍はどうなるのか?そして元の世界へ帰る方法を探せるのか?帰るべきなのか?
これからも期待大。
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