読了:ドラル国戦史2 蛇民の兵団
「人生が公平だなんて、まさか本気で思っていやしないでしょうね、ソーガン?」
■お勧め度:★★☆☆☆
■対象者:ベルガリアード物語、マロリオン物語のデイヴィッド&リー・エディングスのファンの方。
ドラル国を守る4柱の兄弟姉妹神は、金塊で辺境人達を雇い荒野にいる<ヴラーなるもの>との戦に備えた。
ドラル国の弓の名手”長弓”、その友達の”赤ひげ”、マーグ国の海賊”鷲鼻船長”ソーガンとその手下の”ウサギ”、”怪力”達、トログ帝国軍の司令官”ナラサン”とその部下”ケセロ”、”グンダ”。皆、つわものばかりである。
一方、<ヴラーなるもの>の兵力は、<ヴラーなるもの>の産んだ子供たちで、自分さえ殺せる強力な毒バリを持っている。そして世代を重ねるたびに改良されどんどん強くなっていく。そして、<ヴラーなるもの>は子の数を増やし、群れ全体が頭脳として働き、<集合知>が強化される。そのため外へ食糧を得て子を増やそうとしている。
まず<ヴラーなるもの>は、妹神ゼラーナの治める長弓達の部族がいる西の土地を攻めようとしていた。
神達の混成軍は、ゼラーナの治める土地にある山を砦として<ヴラーなるもの>の軍団を迎え撃つ。
蛇民の兵団―ドラル国戦史〈2〉 (ハヤカワ文庫FT)
著者:デイヴィッド エディングス,リー エディングス |
登場人物を掘り下げるように、各人の過去話のエピソードを挿んだり、各人の目線で一つの場面に対して描いたりしている。
初め読んでいて、同じ場面のところが書かれているのか、何なのか混乱してしまったのだけれど、物語を掘り下げるという効果がある。
ウィットに富んだ会話は今回も満載。でもね、戦いの終わらせ方がひどいんだわ。これ。
« 霧に包まれた町 | トップページ | 株:現物売り約定 »
コメント