読了:魔女探偵レイチェル 死せる魔女がゆく 上
「無茶するな、レイチェル」
■お勧め度:★★★☆☆
■対象者:行動力(だけ)が取り柄の女性が、巨悪を暴こうとして仲間と奮闘する話が好きな方。現代ファンタジーが好きな方。
致死性のウィルスで人類が激減し、それまで影に潜んでいた吸血鬼や妖精などの異界人が世界の表に現れ、人類と異界人との共存が始まった。社会に人がいる限りいざこざが起こるわけで、異界人の動きを監視する連邦異界捜査局 FIBと異界保安局 ISの二つの組織ができた。FIBは人間のみで組織され、ISは異界人と人類で構成されている。
(女)主人公 レイチェル・モーガンはISの調査官であったが、なぜか上司ににらまれ下っ端の仕事ばかり回され、腐っていたレイチェルは容疑者のレプラコーンを逃がす代わりに3つの願いを手に入れる。レイチェルはISを辞めて独立するために「レプラコーンを逃がしても捕まらない」ことを願い、残り2つは一緒にISを辞めて仲間となることとなった、相棒のフェアリー ジェンクスと昔、一緒に仕事をしたことがある生ける吸血鬼(女) アイヴィ・タムウッドに一つずつ分けることとなった。
しかし、ISを辞めるということは命を狙われるということを意味した。レイチェルは、ISが人類なのか異界人なのか正体さえも掴めていない大企業家 トレント・カマラックが裏で行っている悪事を暴き、その報奨金でISに違約金を払って解放されることを狙う。
アイヴィの庇護とジェンクスの能力、レイチェルの魔法で、ISの暗殺者を退け、トレントの正体を探ろうとする。
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死せる魔女がゆく 上 [魔女探偵レイチェル] (ハヤカワ文庫FT)
著者:ハリスン キム |
うーん。
主人公 レイチェルの行動を見ると行動力だけが取り柄で特に優秀には見えない。
ISの上司が裏で失敗するようにするように仕向けていたって話が出てくるけれど、無謀な行動をとるので、目をつけられても当たり前なような(ま、それだけじゃないようだけれど)。でも、よく生き残ってきたなという感じ。
ジェンクスの魔法を嗅ぎつける能力と器用さを生かしたシーフの能力で、危機を脱したりする。
レイチェルの無謀的行動力とそれをフォローするジェンクスの器用さを楽しむ物語か?
アイヴィは、吸血鬼であり、何かを隠している感じ(レイチェルが好きとか?)があって、奇麗な容姿とか洗練された動きとかの描写があっても、なんか地味な感じがある。あまり活躍しないし。下巻では、もうチョイ活躍するのかな?
現代の生活に当たり前にファンタジーが紛れ込んでいる世界を楽しむって感じの話だね。
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