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2008年11月26日 (水)

伝えるって難しいなぁ

言葉によって物事を伝えるには、本質とはかけ離れる弊害がいくつかある。

  • 物事をとらえるのに、その人の資質とか経験、その時の状態などにより違ってくる。物事を伝える時も同様。これらの質・量・状態は、時間が経つと変化するので、物事をとらえたときの印象とはまた別なものになってしまう。一面をとらえるのと、違う面を見るというのは、どちらもその物事の本質すべてをとらえていないということだ。
  • 伝えるということは少なくとも一人以上必要である。というのも過去の自分から未来の自分に伝えるということもありうるから。本人が過去にとらえた物事を、記憶や記録で未来の自分に伝えたとしても、それは同一のものとなりえない。なぜなら、ひとつ目に書いたように時間がたつとその人の資質、経験、状態が変化して、過去とおなじ状態にはならないから。物事をとらえることによっても変化はおきるということも考慮しなければならない。
  • 違う人に伝えるということは、伝えたい物事から言葉や図という記号に変換しなければならないので、改変や削ぎ落としや冗長化などが行われる。それは資質、経験、状態により変化する。また伝える相手が受け取ったときも、その人の(伝える人とは)全く違う資質、経験、状態によって、編集されてしまう。
  • もし、うまく伝わったとしても、時間とともに変化する物事は、受け取った時点ではもう古い情報で、物事とは別物になってしまう。過去の物事を伝えることしかできない。

結局、正確に伝えるということは、変化を伴うことを覚悟しなければならない。なるべく誤差が少なくなるように言葉を選択し、また相手が理解できたのか確認することも必要なのだろう。
まあ、自分に利益をもたらす(最悪でも被害を被らない)なら、どんなふうに受け取ってもらってもいいのかもしれないけれど。
伝えるということは、最終的には自分にどのように返ってくるかということを知ること(または相手がそう思うであろうと自分が考えること)が目的なのだろうから。

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