読了:グリュフォンの卵
「……たった一人の道化師の反乱です」
■お勧め度:★★★★★
■対象者:中篇くらいのSFで、しっかりとした世界観の話が好きな方。
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グリュフォンの卵 (ハヤカワ文庫SF)
著者:マイクル スワンウィック |
ヒューゴー賞、スタージョン記念賞を受賞したマイクル・スワンウィックの短篇集(というか、この人は短編専門とのこと)。短篇集といっても、全10篇がすべて読み応えのある話ばかりで、物足りなさは全くない。短篇というより中篇というべきボリュームであり、中途半端な終わり方はしない。(もっと続けばいいのにという話もあるけど)
まあ、寸が短いので、世界観の説明はほとんどなく、いきなり放り出されるところが難点といえば難点なのだけれど、読み進めていくうちに段々と理解できるし、その世界に引き込まれる。
オイラは短篇集は、物足りなくてあまり好きではないのだけれど、この「グリュフォンの卵」とテッド・チャンの「あなたの人生物語」は、別。
超お勧め。
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