読了:クロニクル 千古の闇4 追放されしもの (OUTCAST)
「それはちがう。一歩一歩進んで行くのだ。おぼえているかね?」
■お勧め度:★★★★★
■対象者:ネイティブアメリカンのような生活(祖先霊を敬うシャーマニズムが生活の根幹である)が好きな方。狼の活躍する話が好きな方。
前回、禁忌である<魂食らい>となった魔導師達に不浄な<魂食らい>の刺青を入れられたトラクは、ワタリガラス族の少女レンや族長であり養い親のフィン=ケディンに入れ墨のことを言えずにいた。あるときトラクをよく思わないイノシシ族の族長の息子アキにその印を見つけられてしまい、士族の掟によりハズシとして氏族から追放され、以降、姿を見られたら殺されることになってしまった。
ウルフとともに逃げたトラクは、その印を儀式により削り取り、そして不浄ではない証を立てようとする。魔術の力があるレンとトラクのいとこであるアザラシ族のベイルは、ハズシとかかわってはならないという氏族の掟に逆らい、トラクを救おうとする。
しかし、トラクに刺青をした<魂食らい>の魔導師の一人セシュルは狡猾で、トラクの魂渡りの力と魔導に絶大な力を与えるファイアオパールを手に入れようと、トラクに術をかけトラクが元の生活に戻れないようにからめ取っていく。
トラクは、術から逃れ、元の生活に戻れる日が来るのだろうか?
今回、トラクは、複数の氏族に追われつつ、魔導師セシュルの呪いにかかり、ウルフ、レン、ベイルの力はほとんど及ばず、トラクは一人で何も分からない状態になる。このどんどん絶望的な方向に追い込まれていき、これをどうやって救える方向にもっていくのか不安になってしまう。
今回は、レンの試練でもある。(ここは最後の方に出てくる話が関連するので詳しくは書かない)
トラクとレンが試練を乗り越え、成長を見せてくれて、その救いにほっとした。
追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)
著者:ミシェル・ペイヴァー |
« 読了:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 眠り男の棺 | トップページ | PC-8801mkⅡMRが動くか試してみた »
« 読了:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 眠り男の棺 | トップページ | PC-8801mkⅡMRが動くか試してみた »
コメント