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2008年2月12日 (火)

読了:チボー家の人々 一九一四年 夏Ⅰ

「近代社会の混迷は、物質的方面だけには限られていない……」

■お勧め度:★★★☆☆
■対象者:フランス文学を読みたい方。革命という言葉が好きな方。

ジャックのスイスでの生活を描いているが、そのほとんどは資本主義を悪として、労働者が主導権を取れるようにするため革命をいかにして起こすかを考えているグループに参加している。第一次世界大戦争が始まろうというところで、危機感を募らせつつグダグダと革命についての語りが並べられている。
革命家の素性を調べるためパリへと赴いたジャックが実家の兄アントワーヌのもとへとおもむき、戦争の危機や革命について語るがアントワーヌは取り合わない。アントワーヌは父に似てきて傲慢になり、ジャックをやりこめようとして、戦争について否定してしまう。
そんな会話のなか、ジャックが家出をする原因の一つであった親友ダニエルの妹ジェンニーが訪れ、父がピストル自殺を企て虫の息となっていることをアントワーヌに告げ、救ってほしいと懇願する。

Book チボー家の人々 (8) (白水Uブックス (45))

著者:山内 義雄,ロジェ・マルタン・デュ・ガール
販売元:白水社
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前半は、革命とは何ぞやとかそんなことがグダグダと書かれていて非常に退屈。後半になると、アントワーヌのブルジョワジーな生活(父の遺産を使って研究室を作って研究員を何名か雇っていたり、夫がいる女性との付き合いとか)と、ダニエルの父のピストル自殺から始まるジャックとジェンニーやダニエルとの決別の話となり、時の流れを感じさせた。

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