読了:DDD2
「ああ ― その夢は、もう終わっていたんだな」
奈須きのこさんの伝奇小説 DDD2を読了。
■お勧め度:★★★★★
■対象者:奈須さん好き好き子。一風変わった文章、ストーリ(伝奇)が好きな方。
極限状態となったとき人に現れる異常能力者(正式にはA異常症、通称 悪魔憑き)についての話。悪魔憑きは、精神の変調から肉体が変態し異常能力を得て、ほとんどの場合、人殺しへ変貌する。主人公は、悪魔憑きとなった妹に左腕を奪われた石杖所在とその雇い主の迦遼海江(四肢が無い子供のような本当の悪魔?)なのだけど、今回はあんまり主役って感じじゃないね。
2巻目のこの本は、長編1本、短編2本で構成されている。長編は、野球を単純化した賭けゲームに、悪魔憑きが関わったという話。
短編は、長編(と外箱)にチョイ役で出てきたテンションの高い長髪黒コートの兄ちゃんの狩りの話と、石杖所在の妹に関する悪夢の話。
ごちゃごちゃ説明するのは面倒なので読んでみそ。結構量があって大変かもしれないけど、あらすじを語ると単純でつまらないように見えてしまうので、ここでは書かない。奈須さんの描く物語は、普通のネタを摩訶不思議な設定を用いてストーリー・テリングでねじ伏せるっていうかんじ?
DDD 2 (講談社BOX) (講談社BOX)
著者:奈須 きのこ |
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