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2007年9月15日 (土)

読了:狼と香辛料Ⅲ

「商人は軽々しく諦めるなと、主人にいつも言われています」

狼と香辛料Ⅲを読了。
ホロの帰るべき故郷ヨイツの手がかりを得るために、北へと向かう行商人ロレンスと賢狼ホロ。冬の大市と祭りでにぎわう町クメルスンにやってきた二人は、若いながらも成功している魚行商人アマーティと出会う。アマーティはホロに一目ぼれをしたらしく、ホロ(とロレンス)に宿を都合するなど良くしてくれた。ロレンスはホロのために年代記作家を尋ねて、ヨイツの話を聞いた。
一方、ホロはアマーティに祭りの案内をしてもらい、ロレンスとの関係を借金でつながっていると説明してしまう。そこをアマーティは、借金の肩代わりを宣言しホロとの関係を進めようとし、ロレンスは今までの絆を信用するが、年代記作家の手紙をみたホロは絶望のあまりロレンスを拒否してしまう。
はたして、ロレンスとホロの旅はこの町で終わってしまうのだろうか?

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初めにキーワードとなる人物と出会い、ロレンスが経済的または身体的な危機的状況からロレンスとホロの仲を試すような事態に陥り、そしてホロの助けにより窮地を脱して、なおかつ転んでもただでは起きない、という流れがこの狼と香辛料(というか支倉凍砂さん)の作風だということが分かりました。
って、大体、話の流れってのはこういうものではないかと思うのだが、やはり目につく傾向であるのは確か。
まあ、ロレンスとホロの距離を見つつのラブラブ話は、もどかしいやらはたから見ると楽しいやらで、良作なんですよ。オイラは、好きですよこういう話。
でも今回の商売の”信用買い”のあたりはよくわからんので理解せずに読み進めてしまったのだけど、どういったこと?先物取引みたいなものを思い浮かべたのだが、量ではなく金額しか提示していないので、これでは儲けられないよな。その時点での提示した金額分の量という意味なのか。

と読んでいない人を煙に巻いて、興味を持たせる作戦。

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