読了:デュアン・サークⅡ ⑨ 堕ちた勇者<上>
「おまえ、人相悪くなっているぜ」
デュアン・サークⅡ ⑨ 堕ちた勇者<上>を読了。
「顔のない者」を倒し炎の天子を無事助けたデュアン達。アニエスは炎の神殿へ、ズーニョは闇魔のことを調べに僧院へ、デュアンは魔術師サヴァランの元へと赴く。デュアンは徐々に自分が何かに犯されていることに気付づくが、何者かに操られて仲間にそのことを知らせることができなくなる。
デュアン・サーク2 9 (9) (電撃文庫 ふ 1-51)
著者:深沢 美潮 |
今回の話は、特に書くべきことはないなぁ。上巻だし嵐の前の静けさという感じなのか。強いて言うならデュアンがルルフェを押し倒してしまうといったところか。いや、変な意味で言っているわけではないよ。
深沢さんの欠点は(ひととなりの所為か)悪役の雰囲気が弱い。主人公たちの視点で書かれているので、悪役の掘り下げができない。んで、今回はデュアンが悪に染まってくるので、主人公の視点で悪役が目立つということができているわけなのだ。
ここから一歩進んでもらいたいなぁ。(ルルフェをどうこうしろというわけではなく、デュアンの視点で悪役の事情とか知れたらなということですよ。オイラは変態ではないですよ)
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