読了:日曜日のアイスクリームが溶けるまで
「アイス君がいやなら、もう一度忘れる。本当は、私だって忘れたいんだもん」
清水マリコさんの恋愛小説かと思ったら、いつもの不思議ストーリだった「日曜日のアイスクリームが溶けるまで」を読了。
初め普通の恋愛小説なのかなと思って買ったのだが、まあ、好きになった清水マリコさんの小説だから、恋愛小説なんてガラじゃないけど読んでおくかと読み始めると、どうもおかしい。
どんどん、異常な方へと主人公が突き進む。(いっちゃなんだが、基地外)
いつもの不思議ストーリーなんだと気付いた時には、もうお仕舞い近く・・・。正直、途中までは、つまらない+何じゃこりゃと感じていて、投げ出そうかと思ったくらい。
読み終わり、不思議物と分かって振り返ると、うーん、やっぱり微妙だなぁ。これがMF文庫Jでtoi8さんのイラストがあったり、前書き・後書きでその手のことが書いてあったりしていたら、”ああ、いつもの不思議物だ”と心構えが出来て、評価が少しは変わったかもしれない。(そう、この本には前書きも後書きもないのだ!!)
そういえば「ネペンテス」の後味の悪さと似ているところがあるかな。
日曜日のアイスクリームが溶けるまで
著者:清水 マリコ |
嘘伝シリーズが好きで、でもネペンテスは苦手という人は、あえて買う必要はなし。ハードカバーで1,470円と高価な割りに読み応えはないので、それでも欲しいという人は止めません。(1、2年後には単行本で出るだろうけどね)
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