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2012年5月 1日 (火)

読了「ねじまき少女 上・下」

ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞・キャンベル記念賞受賞ということで購入してみたのだけれど・・・。

石油が枯渇し、西欧から人為的に発生させられた疫病により家畜、作物が絶滅。人間さえも病の恐怖にさらされている。遺伝子組み換え作物により数世代の疫病を何とか防げているが、西欧のカロリー企業がほぼ牛耳っている状況。バンコクだけは種子バンクと優秀な遺伝子リッパーにより免れている。
また、温暖化により低地の国は海に沈んでしまっている。舞台となるバンコクでは、巨大な防波堤と雨季に動作させるポンプによってなんとか海に沈むことを免れている。
そんな世界で、さまざまな思惑を持った人たちの生きざまが描かれる。

  • 高カロリーを蓄えられる発条工場を運営しているアンダースン・レイク(裏でカロリー企業の手先として病気に耐えられる種子を集めている遺伝子コレクター)
  • アンダースンの工場で運用と経営を任されている中国人亡命者ホク・セン(改良型ゼンマイの設計図を金に換えて、貿易をしたいと)
  • 日本で作られた人工人間 ねじまき少女エミコ(役人に見つかったら処分させられる身で蔑まされて娼婦として働かされている)
  • 自国に忠誠を払い(バンコクの役人は賄賂を受け取るのが当たり前になっているなか)賄賂を一切受け取らない環境省役人 白シャツ隊隊長 ジェイディー
  • ジェイディーの腹心のカニヤ(村に発生した疫病をつぶすため白シャツに村を燃やされた経験を持つ)

前半はアンダースン、ジェイディー、後半はホク・セン、カニヤ、全編通してエミコが主役として描かれる。

世界観的には、石油は無いわ、疫病で作物・家畜はあまり育てられないわ、温暖化で海にのみこまれようとしているわで世界の終末の感となっている。
希望が無い。救いが無い。

前半は、それぞれの主役たちが自分の思惑に従い動いているところがウダウダと書かれている。後半はエミコがしでかしたこと、ジェイディーが始末を取らされたことから、社会の崩壊が始まってしまう。
・・・なんか、なし崩し的に話が進んで行って、何を書きたかったのかイマイチ理解できない。単に世界を用意して登場人物を置いたらこんな動きしましたというような書き方にしか読み取れなかった。
世界観を全然活かしきれてない・・・。

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